「お盆法要」が勤められました。

7月10日(日)
お盆法要が勤められました。新盆を迎えられた方々をはじめ、大勢の皆様がお参りくださいました。仏前でともに手を合わせ、仏法を聴聞するご縁をいただくということは、私たちを導いてくださる「諸仏」として亡き人と出会い直す尊い仏事です。ご法話は藤本愛吉先生(三重・正寶寺住職 / 京都大谷専修学院元指導主事)。

〈法話聞書〉
「『亡くなっていった人も今生きている人も、生きとし生けるものが本当に願っていることは、倶会一処(ともに一処に会する)したいということなんです。だから倶会一処したかったという願いを受け止めて、あとに残った者たちがお互いを大事にしあって生きていくということが本当の供養になるわけです。本当の願いに生きることが本当の供養です。では本当の願いとは何か?一緒にいるものが会えてよかったねと言うほど、お互いが心を通わせて生きていくことです。通じ合って生きていきたい。これが本当の願いです』竹中智秀先生はこう教えてくださいました。そういう意味で、私たちはいのちそれ自身から願いをかけられているんです」

「私たちはおとなになってくると分別という思いがあります。それはどういう構造をしているか。『運動場』という小学校4年生の詩です。『狭いな』『狭いな』と言ってみんな遊んでいる。朝会の時に石を拾わされると『広いな』『広いな』と言って拾っている。これが私たちの分別。日ごろのこころです。自分の都合で運動場を広くしたり狭くしたりする心です」

「身近なものほど都合がぶつかり合い、ややこしくなってしまう。この運動場の詩と一緒で、自分の都合が入ってしまうと、相手が悪いというふうにしか見えない。本当はそんな対立はないんです。そういう世界に心を向けて自分の課題を学んでいくか。自分だけの世界に帰ってしまうか。これが瀬戸際ですね。」

「身近な人ほど遠くを感じることがあります。私たちはどうしてもいのちの願いに気づかずにぶつかり合います。でも、いのちの純粋な声を聞くたびに、ちょっと怪しいな、生活が濁っているなと知ることができます。こういうお盆の法要を通して、亡き人を偲ぶなかで、今生きている事の確かさを確かめ合ったら、日々の新しい生活の中で何が大事なのか見つめ直していけるのです」

※次回の定例法要は、9月22日(木)秋分の日に勤められる秋彼岸法要。法話は竹部俊惠先生(富山・妙蓮寺住職 / 本願寺横浜別院前輪番)です。 ぜひお参りください。

 

2016お盆法要7
お盆法要2016
2016お盆法要6
2016お盆法要3
2016お盆法要4

2016年7月の言葉

人と生まれた悲しみを知らないものは
人と生まれた喜びを知らない

金子大榮


7月・8月の行事案内

7月

◇お盆(墓参・ご門徒宅お内仏参勤)
7月1日(金)~16日(土)

◇仏具お磨き奉仕
7月5日(火)10時~12時(作業終了後、昼食)
※作業しやすい服装でお出かけください。昼食は寺で用意します。
※ご奉仕の可能な時間だけのご参加でも結構です。ご協力をお願いします。

◇輪読会
7月5日(火)13時~14時30分(上記の奉仕作業日の午後。昼食後に開催)

◇お盆法要
7月10日(日)11時~15時
〈日程〉勤行・法話・お斎(食事)
〈法話〉藤本愛吉 先生(三重・正寶寺住職 京都大谷専修学院 元指導主事)
※大切な方のご命終を尊い仏縁として、私たち自身の生き方をともに尋ねてまいりましょう。どなたもご自由にお参りください。

8月

◇お盆(墓参・ご門徒宅お内仏参勤)
8月1日(月)~16日(火)

◇お寺でカラダもリフレッシュ!「ピラティス教室」(申込制)
8月25日(木)13時30分(下記の仏教入門講座開会前に開催します)
〈指導〉竹井景子さん(ピラティス&ジャイロキネシス トレーナー /ダンス インストラクター)
〈参加費〉500円
※ヨガと同じストレッチ効果とともに、体幹の筋肉を鍛え、脊柱や骨盤も整えていく「ピラティス」。普通に生活しているだけでは失われていく筋力を回復させてくれます。トレーナーの竹井景子さんは専行寺ご門徒のお嬢さんです。一人ひとりにあったトレーニングで指導してくださいます。
※お申込みは専行寺までどうぞ。

◇仏教入門講座
8月25日(木)15時(終了後、暑気払い懇親会)
〈法話〉「正信偈のこころ」海 法龍 先生(長願寺住職 / 首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座。偶数月開催。

◇生を見つめるための「入棺体験会」(申込制)
8月26日(金)19時~20時45分
〈日程〉➀挨拶 ➁環境にやさしいお棺「エコフィン」の説明 ➂入棺体験 ➃語らいの時間(軽食あり) ➄プチ法話
〈参加費〉1000円
※私たちは「生死一如」のいのちを生きています。ふだん眼を背けている「死」というものにきちんと向き合ってみると、おのずと自分の「生」を見つめる眼が与えられます。いま終活ブームといわれていますが、ほんとうの意味での「終活」は、その眼をいただくところから始まるのではないでしょうか。毎回、初めてお寺に足を運ぶ方々も参加されています。どうぞお気軽にお出かけください。
※「生き方」と「逝き方」を楽しく学び合うコミュニティ“これから楽交(がっこう)”と専行寺とのコラボ企画です。(“これから楽交” http://www.korekara-gakko.net/)お申し込みは専行寺までどうぞ。