「仏具お磨き奉仕」「輪読会」が開催されました。

2015年09月15日

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9月14日(月)
午前中に秋彼岸法要に向けての「仏具お磨き」、午後からは「輪読会」が開催されました。
「仏具お磨き」
本堂に置かれている花瓶やローソクの燭台などの真鍮製仏具をすべて下ろし、ひとつ一つ丹念に磨いていただく奉仕作業です。真鍮ですので磨くと見事に輝きを取り戻します。今回は11名の方にご協力いただきました。おかげさまでピカピカの仏具で法要を迎えることができます。皆様ありがとうございました。
専行寺では年6回の定例法要の前に「仏具お磨き」をお願いしています。奉仕活動を通して、仏さまをより身近に感じていただければ幸いです。終了後は書院でのランチタイム。もちろんお手伝いいただけるお時間だけのご参加でも結構です。
次回は10月26日(月)10時から。
※作業しやすい服装でお出かけください。昼食は寺で用意します。
※ご奉仕の可能な時間だけのご参加でも結構です。皆様のご協力をお願い致します。

仏具磨き3
仏具磨き2
仏具磨き2015・9

「輪読会」
現在は『同朋新聞』(真宗大谷派発行)『サンガ』(東本願寺真宗会館 首都圏広報誌)などをご一緒に読み、感想を語り合っています。
「・・・この国では今、加害の記憶を自虐史観として否定する人が多くなってきた。被害とは善であり、加害とは悪でもある。人は自分を善の側に置く。その帰結として悪は説明不能な特異点となり、成敗されることが当然の存在となる。こうして人は人を殺す。自衛や正義の旗のもとに戦争が起きる。だからこそ“殺すな。殺さしめるな(殺させるな)”は重要だ。ブッダが言ったとされるこの有名なフレーズには、よく読むと“殺されるな”がない。被害の側という善ではなく、加害の側という悪からの視点に自分を置いている。ならばここで、真宗門徒なら誰もが、親鸞の“わが心の善くて殺さぬにはあらず、また害せじと思うとも百人千人を殺すこともあるべし”というフレーズを想起するはずだ。善と悪のあいだに境界はない。そもそも自分は善の側になどいない。誰もが悪になりうるのだ。被害者意識が高揚したとき、この悲惨な戦争を回避するために抑止力を高めて、悪い国を
やっつけようという意識に短絡する。そして同じことを繰り返す。すべては自衛のため。どうやら今の国会では、そう考える議員たちが過半数らしい。こんな時代だからこそ、ブッダの教えの真髄を、親鸞の願いを、生きとし生ける多くの人に伝えてほしい」
(『サンガ』ぼくたちのみらい「殺すな殺させるな」より)
森達也さんのこの文章が今回の話し合いのひとつの手がかりとなりました。
学習会というよりも、感じたことを率直に語る会です。次回は10月26日(月)13時から。お気軽にどうぞ。

輪読会2015・9