10月26日(月)
報恩講に向けての「仏具お磨き」と、午後からは「輪読会」が開催されました。
「仏具お磨き」
本堂に置かれている花瓶やローソクの燭台などの真鍮製仏具をすべて下ろし、ひとつ一つ丹念に磨いていただく奉仕作業です。真鍮ですので磨くと見事に輝きを取り戻します。今回は14名の方にご協力いただきました。おかげさまでピカピカの仏具で法要を迎えることができます。皆様ありがとうございました。
専行寺では年6回の定例法要の前に「仏具お磨き」をお願いしています。奉仕活動を通して、仏さまをより身近に感じていただければ幸いです。終了後は書院でのランチタイムです。
次回は12月25日(金)10時から。(午後は年末お煤払い)
※作業しやすい服装でお出かけください。昼食は寺で用意します。
※ご奉仕の可能な時間だけのご参加でも結構です。皆様のご協力をお願い致します。
「輪読会」
『同朋新聞』(真宗大谷派発行)や『サンガ』(東本願寺真宗会館 首都圏広報誌)などをご一緒に読み、感想を語り合っています。今回は以下の文章が話し合いの手がかりとなりました。どなたもお気軽にどうぞ。
『同朋新聞2015・11』 インタビュー結城幸司さん「大地に学ぶ―アイヌの精神文化に聞く―」より
インタビュアー「人間を中心にした、勝ち負けや損得、あるいは正義といったことではない世界。そこに人間からのまなざしではなく、人間を見つめている大いなるはたらきの世界(大地性)があるのを感じます。仏教にも浄土とか大信海とか、そこで人間がお育てをあずかるような大事な言葉や場があったのですけれども、それが身体性を失うとともにどんどんなくなってきて・・・」
結城氏「・・・身体性ということで言えば、やはり自分の身をとおした言葉で語るということは大事です。こころから発せられる言葉をぶつけないと。お坊さんのお話を聞くにしても、親鸞の言葉や、仏さまの言葉であっても、本当に感動するのは、親鸞の言葉をそのまましゃべる人ではなく、自分の言葉としてしゃべる人なんですよね。僕らアイヌ文化もそうなんです。文化を伝えるガイドはいくらでもできる。でも、そこの中に自分がアイヌ文化を愛しているのかとか、先人に敬意があるのかは絶対わかるんですね。人間は言葉に出遇い、言葉に導かれてゆくのです。逆に、自分の身体をとおさない言葉は人間をだめにしていくのかもしれないですね」