「仏教入門講座」と「ピラティス教室」が開催されました。

2016年10月15日

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10月13日(木)
「仏教入門講座」が開催されました。ご法話は海法龍 先生。「正信偈のこころ」をテーマにお話しいただいています。今回もインドの龍樹菩薩(ナーガールジュナ)の教えを手がかりにお話しいただきました。
講座に先立って「ピラティス教室」が開かれました。

〈法話聞書〉
『顕示難行陸路苦・信楽易行水道楽』(難行の陸路、苦しきことを顕示して、易行の水道、楽しきことを信楽せしむ)
【意訳】龍樹菩薩はさとりへの道は二つあると示して、陸路をたった一人で歩く苦しい難行よりも、みんなと共に船に乗って楽しく水上を渡る行き易い道があることを示しました。それは仏の願いの船にまかせて、悩みの海を渡り、さとりの岸に至ることなのです。

・誰でもが皆等しく仏の心に触れていけるものでなくてはならない。そうでなければ仏教は特殊なものになってしまいます。誰でもが皆触れていけるから「易行」と言います。「易しい」とは「難しい」に対しての言葉ではありません。誰でもが触れることができるということ。「陸路」は歩いていかなければならない。「水道」とは船に乗る。乗れたらそこに道が与えられる。どんな道か。それは私たちが生きていく中で「何が大切なのか」ということを教えられていく道です。大乗の法に聞いていく道です。法に触れるということは修行して触れるわけではない。聞くことを通して触れていく道です。誰でも聞けるから「易行」といいます。
・船があることを知れば、そこに乗せていただく世界が開かれる。知らなければ、人間の心は、努力を重ねて特別な自分になっていく「陸路」を歩む。その「難行」が人間には魅力的なんです。「難行の小路」は必ず「できる」「できない」という差別を生む。私たちの歩みは、どうしても優劣・損得・善悪というようなところから抜けることができない。それが私たちの心。
・優劣や損得や善悪を超えて私たちはある。そういう私たちに等しく呼びかけてくださっている教えが「易行の大道」です。「聞信如来弘誓願」。弘く誓われた願い。法に生きてほしいという願いです。「皆等しいいのちを生きている」ということに目を開いて生きてほしい。そのことに背きながら生きている自分をしっかりと見つめてほしい。人間とは愚かな存在、罪深い存在だということを深く知らされて生きてほしい。法に生きるということです。それは誰でもできる「易行」です。「難行」から離れられない私ということですね。

〈次回予定〉
日時  12月8日(木)14時30分から。
法話  「正信偈のこころ」海法龍 先生(長願寺住職/首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座です。連続講座ですが途中からでもお気軽にどうぞ。開会前の13時からは「ピラティス教室」(申込制)も開催されます。お気軽にご参加ください。

 

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