専行寺前坊守が還浄致しました。

2017年02月13日

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1月12日(木)、専行寺前坊守・平松純江(法名・釋尼純耀 83歳)が浄土に還りました。1月24日(火)25日(水)の二日間にわたり、通夜葬儀が勤められました。有縁の皆様には生前大変お世話になりましたこと、厚く御礼申し上げます。

前坊守(住職の母)は、栃木県足利市の真宗大谷派・御影寺の九人兄弟の三女として誕生し、当寺に嫁いで約60年、地域の皆様とご門徒に支えられて歩みを進めてまいりました。1977(昭和52)年からは老朽化した本堂・庫裏の再建事業が始まり、多くの皆様のご協力によって1989(平成元)年に落成の慶讃法要を勤めさせていただきました。先代住職が体調を崩すなかでも事業が完遂し、現在の専行寺の礎が築かれましたことは、陰で支えておりました前坊守にとっても大きな喜びと安堵の仏事でございました。
12年ほど前から心臓の疾患と膠原病を患いましたが、このところ病状は落ち着いていました。直前の新春法会でもご門徒と共に落語や尺八の演奏を楽しんでおりましたが、最後は心不全により還浄致しました。

通夜のご法話で海法龍先生(長願寺住職)が、「これまで何を大事に生きてきたのか、これから何を大事に生きていこうとするのか?大切な方の命終という事実が、私たちの人生に大切な問いを与えてくださいます」と語ってくださいました。生前、声高に仏法を語るようなことはない前坊守でありましたが、「老病死していくいのちを最後まで大切に生きるとはどういうことなのか?」このような前坊守の自身への問いかけが、遺された私どもに静かに手渡されたように感じています。

皆様から賜りましたご厚誼に対し、重ねて御礼を申し上げます。誠に有難うございました。

専行寺前坊守葬儀1
通夜荘厳
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専行寺前坊守法名
掲示板2017・1