5月12日(日)
永代経法要が勤められ、大勢の皆様がお参りくださいました。
これまで専行寺にご縁のあったすべての方のご法事であり、永代にわたってお経が読み継がれ、教えが伝えられていくことを願って勤められます。ご法話は「仏さまとあなたとわたし」白山勝久先生(世田谷・西蓮寺/仏教ブログ「ことば こころのはな」執筆者)。
「悩みがなくなることが救いではない。共に悩めることが救いです」(安田理深)
このお言葉と次のエッセイを手がかりにお話しくださいました。「悩みがすべてなくなるという宗教があれば、それは自己自身を見失い、まるで熱病にかかったようなものである。仏教は、悩んでいる自己の発見を促すものである。それは深い眠りから覚めることである。わたしたちはいつも自分中心に物事を見つめ、客観的に自己を見つめることは難しい。自分で自分の顔を見るには鏡がいる。鏡の前に自身の顔を照らし出すのである。その鏡こそ、真実の教えに出会うことである。それはまた、悩みそのものを引き受けていく教えである。安田先生は『救いとは共に悩むことのできる人と教えに出会うことである』と言われる。共感の世界である。それは現実から逃避せず、向かい合うことである」
※次回の定例法要は、7月7日(日)に勤められるお盆法要です。法話は百々海真先生(東本願寺教化教導 / 港区 了善寺)。ぜひお参りください。