「修正会」が勤められました。

2021年01月11日

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1月1日(金)元日

「修正会(しゅしょうえ)」が勤められました。
新年を迎え、仏前にて心静かに自分自身を見つめ、1年の歩み出しを始める法会です。
式次第は、➀開扉 ➁静座 ➂三帰依 ➃勤行 ➄献杯の儀 ⑥法話(住職挨拶)。
終了後、書院にてお汁粉(ぜんざい)が振る舞われました。

法話では、今年1400回忌をお迎えする聖徳太子の『十七条憲法』第二条の言葉が紹介されました。

「篤く三宝を敬へ。三宝とは仏と法と僧なり。則ち四生の終わり、万の国の極め宗なり。いづれの世、いづれの人か、この法を貴びずあらん。人はなはだ悪しきものすくなし。能く教ふる時は従はん。それ三宝によりまつらずは、何を以てか枉れるを直さむ。」

「三宝によりまつらずは、何を以てか枉れるを直さむ」と。
何が正しいのか、何が間違っているのかの判断を自分を中心にしていけば、自分が間違っているということが見えなくなります。誰しもそういうものを持っています。まして権力者が自分を中心にしたら、自分を批判する勢力を必ず敵にし、排除さえすることができます。政(まつりごと)をなす時には、むしろ自分を批判することのできる原理、視点をきちんと持つべきであるという見識を、聖徳太子ははるか1400年前に日本の国づくりを進めていく根幹に据えておられたわけです。今年は聖徳太子の眼差しというものも大切なテーマとしてご一緒に学ばせていただきたいと思います。

オンラインでご自宅からお参りくださった方々もおられました。ありがとうございました。
年末から新型コロナウイルス感染拡大が続いています。本年もさまざまな行事や集いが開催されますが、しばらくオンライン配信との併催でお勤め致します。ご参拝を心よりお待ちしております。

次回の定例行事は、3月20日(祝)11時から「春彼岸法要」。ご法話は、山本伸裕 氏(親鸞仏教センター研究員)です。ご予定ください。

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