「真宗大谷派東京4組 同朋会」が開催されました。

4月16日(木)専行寺を会場として、所属する真宗大谷派東京4組(新宿区を中心とする20ヶ寺のブロック)の合同法話会「東京4組同朋会」が開催されました。

テーマは「真宗門徒として生きる-どこで私は仏教徒といえるのか?-」。講師は松井憲一 先生(京都・道光舎主宰 / 道専寺前住職)。

ご法話の中で、朝日新聞一面の新コラム「折々のことば」から、ニーチェの言葉と選者である鷲田清一さんの文章をご紹介くださいました。

「各人がそれぞれ自己自身にもっとも遠い者である」(ニーチェ)
「『道徳の系譜』のなかで引かれているドイツの格言。最も見えにくいのは自分自身である。ということは、自分を他者のほうから見る術(すべ)を磨く必要があるということだ。だからまた、自分がほんとうは何も知らないということを知っている人が、いちばん賢いということにもなる。私の看板であるこの顔、それをよりによって自分だけが見られないことの怖さに心が凍りつく」(鷲田清一)

仏教でいう「凡夫」「愚」という言葉は、ものを知ってるとか知らないという意味での愚かさをいうのではありません。自分のことがほんとうには見えていない私たちに、仏さまから呼びかけられている言葉です。にもかかわらず「凡夫だから…」と言い訳に使い、「愚かなのはあいつだ」と決めている。「経教はこれをたとうるに鏡のごとし」(善導)と教えられます。 鏡の前に立って初めてそんな自分が照らされるのでしょう。

4組同朋会2015・4➀

 

4組同朋会2015・4➂

「ピラティス体験会」&「仏教入門講座」 ご報告

4月10日(金)、シモクレン(紫木蓮)の花が咲く専行寺で「ピラティス体験会」と「仏教入門講座」が開催されました。

ピラティスはヨガと同じストレッチ効果とともに、体幹の筋肉を鍛え、脊柱や骨盤も整えていく運動です。今回の体験会には10名の方々が参加されました。

引き続いての「仏教入門講座」。これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座です。現在は、浄土真宗のお勤めとしても親しまれている「正信偈(しょうしんげ)」(親鸞作)を学んでいます。

皆さん、お寺でココロもカラダもリフレッシュされた1日でした。

「仏教入門講座」開催予定
・テーマ 「正信偈のこころ」
・講 師 海法龍 先生 (長願寺住職/東本願寺教導/『サンガ』編集委員)
・日 時 6月12日(金) 8月24日(月) 10月7日(水) 12月7日(月)
時間はいずれも14時30分から。「ピラティス体験会」は13時から。
※連続講座ですが、途中からでもご参加いただけます。どなたもぜひお気軽にどうぞ。

シモクレン
ピラティス体験会➀
法話会2015.4➁

「東日本大震災犠牲者追悼法会」ご報告と「支援金」お礼

4月9日(木)、専行寺が所属する真宗大谷派東京4組の主催で「東日本大震災犠牲者追悼法会」(会場:龍善寺)が勤められました。震災の翌年から毎年勤められ、今年で第4回を迎えた法会です。
参加者全員(約100名)による荘厳なお勤め、東京4組による現地視察報告に続き、石田宏壽先生(郡山・道因寺住職/NHK文化センター講師)から「震災から今、私が問われていること」をテーマにご法話をいただきました。歴史的にも地域的にも東京圏のエネルギー源であった福島、震災から4年を経たその現状とご自身の歩みをふまえて、丁寧に語ってくださいました。

今回の法会にも340万円ほどの法要志(事前送金分を含む)をお寄せいただきました。詳細はあらためて報告させていただきますが、すべてまた被災地の支援に供させていただきます。厚く御礼を申し上げます。

追悼法会2015➀
追悼法会2015➁
追悼法会2015➃
追悼法会➂

「東日本大震災犠牲者追悼法会」 ご案内

専行寺の所属する真宗大谷派東京4組では、「第4回東日本大震災犠牲者追悼法会」をお勤めします。
東日本大震災から4年、原発が再稼働されようとしています。震災は風化しているのではなく、風化させている私たち自身が大切なことを見失っているのでありましょう。被災地からは遠く離れた東京での法会ではありますが、あらためて、犠牲になられた方々と被災地に想いを寄せ、私たち一人ひとりが問いかけられている課題を共に尋ねてまいりたいと存じます。ぜひお参りくださいますようご案内申し上げます。

日 時  2015年4月9日(木) 13時 受付開始

会 場  龍善寺 新宿区早稲田町77 アクセスはこちら

法要志  こころざし(お寄せいただいた法要志はすべて被災地の方々の支援に供します)

日 程  13:00 受付  
13:20 開会(勤行・挨拶)
14:00 現地視察 報告 
14:30 休憩
15:00 法話 石田宏壽先生(郡山・道因寺住職/ NHK文化センター講師)
16:10 閉会

※お寄せいただいた法要志はすべて被災地の方々の支援に供します。ご協賛いただけます方は、下記の郵便振替口座に法要志(支援金)をお振込みいただければ幸いです。
〈郵便振替〉「東京四組」 口座番号 00150-3-569519

※真宗大谷派東京4組各寺院では、これまでの追悼法会法要志や各寺院にお寄せいただいている支援金など、すべて被災地の方々の支援に供しています。詳細はこちらをご覧ください。→


「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」

お釈迦さまの誕生日である「花まつり」(4月8日)がめぐってきました。全国津々浦々で「灌仏会(かんぶつえ)」「降誕会(ごうたんえ)」などと呼んで、いろいろな行事が行われます。

お釈迦さまの誕生については有名なエピソードが残っています。誕生されてすぐ七歩を歩み、天と地を指さして「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言されたと伝えられているのです。現代に生きる私たちからすれば、荒唐無稽なことのように感じられますが、このような伝説として表現されてきたことのなかに、私たち人間の「誕生の意味」が教えられているように思います。
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「花まつり」(お釈迦さまの誕生日) ご案内

専行寺では、「春彼岸」から4月8日の「花まつり」までの間、本堂の花御堂にお釈迦さまの誕生仏をご安置しています。寺にご参拝の折には、誕生仏に甘茶をかけて礼拝し、どうぞお誕生をお祝いください。

※「花まつり」の詳細については「住職よもやま話」(4月3日付)をご覧ください。

花まつり1
花まつり3

「春彼岸法要」 ご報告 

3月22日(日)に春彼岸法要が勤められ、墓参かたがた多くの方がお参りくださいました。勤行に続いて、松井憲一先生(京都・道光舎主宰)からご法話をいただきました。

人は去っても、その人の微笑みは去らない。
人は去っても、その人の言葉は去らない。
人は去っても、その人のぬくもりは去らない。
人は去っても、拝む手の中に帰ってくる。

ご紹介いただいた中西智海先生のこのお言葉が心に残りました。拝むことのできる身に育てていただくならば、そこにまた亡き人との新しい出遇いが開かれる。お彼岸もこういう内容を持つ仏事でありましょう。

専行寺の次回の定例法要は、5月24日(日)永代経法要(法話・藤本愛吉先生)です。ぜひお参りください。

春彼岸法要2015
春彼岸 掲示伝道

 


2015年4月の言葉

自己がわからぬ人は他人を責める
自己がわかった人は他人を痛む

安田理深