我が身に起こるいちいちの出来事が
私を照らす出来事
我が身におこる全てが
私自身のいのちの内容だと
そう受け取れる世界が開かれるとは
予想だにしなかった
何という世界を賜ったのだろう
南無阿弥陀仏
志慶眞文雄
(2018年07月)
世の中に
きょうより他は
なかりけり
きのうは過ぎつ
あすは来たらず
篤 明快
(2018年05月)
死にむかって
進んでいるのではない
今をもらって
生きているのだ
鈴木章子
(2018年04月)
かけがえのない
自分の人生を
そのまま受け取れない
自分がいる
二階堂行邦
(2018年02月)
宿命を転じて
使命に生きることを自由という
これを横超という
住岡夜晃
(2018年01月)
自分の座忘れて
人の座につこうとするさけ
むつかしなる
山越初枝
(2017年12月)
私というものは
私の思いより
もっと深い意義を持っている
安田理深
(2017年10月)
死の帰するところを以て
生の依るところとすべし
金子大榮
(2017年09月)
たまわった生命だから
私の生命であって
私のものでない
正親含英
(2017年08月)
人は去っても その人の言葉は去らない
人は去っても その人のぬくもりは去らない
人は去っても 拝む手の中に帰ってくる
中西智海
(2017年06月)