お知らせ
「春彼岸法要」が勤められました。
2017年03月28日
3月19日(日)
春の彼岸法要が勤められ、大勢の皆様にお参りいただきました。仏前で手を合わせてお念仏申すご縁をいただくということは、私たちを導いてくださる諸仏として亡き人と出会う、新しい関係の始まりでありましょう。ご法話は京都から松井憲一先生(京都・道光舎主宰・道専寺前住職)にご出講いただきました。
〈法話聞書〉(文責・専行寺)
1月に前坊守さんがお亡くなりになり、本堂にご安置されているご遺骨を前に、今日の彼岸法要はいろいろな思いをもってお参りいただいた方も多かろうかと思います。お別れをご縁にして、手を合わせ南無阿弥陀仏と念仏申すことは、生きておられた時の人間同士の関係とは少し違う関係をいただくことができるのではないでしょうか。亡くなられてみて、初めて私たちは涙しながら「有難う」とも言えるし「ごめんなさい」とも言える。そういうご縁が結ばれるということはとても大事なことであります。「どこかから見ておってくださるな」という感情と感覚で、亡き人とまた対話ができていくということは新しい出会いの始まりだということができます。
司馬遼太郎さんが『街道をゆく』の中で、近江商人がよく使われる「させていただく」という言葉について書いておられました。この頃は「してあげる」が多いのと違いますか。「子供を育ててあげる」のではなくて、「子供を育てさせていただく」のでしょう。若い頃は勝手し放題していた人も、結婚してお父さん・お母さんになると、学校のお役を授かったり、地域の運動に参加したりと、見事にお父さん・お母さんらしくなるものです。そういうふうになったのは子供のおかげでしょ。子供の手前、あまり自分勝手なことはしておれんなといって、それなりに親になっていくものです。
名を呼ばれるということはそういうことなんです。私たちが南無阿弥陀仏という言葉を申すということは、南無阿弥陀仏に願われているような私になっていきたいということで、南無阿弥陀仏という言葉が届けられているのですね、私たちに。「お父さん」「お母さん」でも「おじいさん」「おばあさん」でもそうです。「くそばばあ」なんて言われたら、「今年のお年玉はなし」となりますが、「おばあちゃん」と言われたら、少しは年金を貯めておかなきゃというふうに変わっていくでしょ。名は私を育ててくださるのです。「社長さん」と言われたら社長らしくなっていく。子供を育てさせていただいて、私たちは親にならせていただくのですね。司馬遼太郎さんもこれは他力の思想をあらわしていると仰っています。「させていただく」そのもっと深いところに、「如来様のおかげで」「摂め取って捨てない摂取のはたらきのおかげで」ということがあるわけです。
※次回の定例法要は、5月21日(日)に勤められる永代経法要。ご法話は白山勝久先生(世田谷・西蓮寺)です。ぜひお参りください。





3月・4月の行事案内
2017年03月22日
3月
◇「東日本大震災犠牲者追悼法会」主催 真宗大谷派東京4組
3月9日(木)13時~16時
〈会場〉龍善寺(新宿区早稲田77)
〈講師〉小丸真司 先生(福島県・正西寺住職)
中杉隆法 先生(兵庫県・西林寺)
※法要志はすべて被災地支援に供します。ご協力をお願い申し上げます。
◇春彼岸に向けての「仏具お磨き奉仕」
3月13日(月)10時~12時(作業終了後、昼食)
※作業しやすい服装でお出かけください。昼食は寺で用意します。
※ご奉仕の可能な時間だけのご参加でも結構です。ご協力をお願いします。
◇「輪読会」
3月14日(月)13時~14時30分(上記の奉仕作業日の午後。昼食後に開催)
※『サンガ』(東本願寺「真宗会館」首都圏広報誌)『同朋新聞』(東本願寺発行)などを輪読しています。
◇「春彼岸」
3月17日(金)~23日(木)
※墓参およびご門徒宅お内仏参勤
◇「春彼岸法要」
3月19日(日)11時~13時30分
〈日程〉勤行・法話・お斎(食事)
〈法話〉松井憲一 先生(京都・道光舎 主宰 / 道専寺前住職)
※亡き人を偲びつつ「生きる」ことをともに尋ねてまいりましょう。
※簡単なお弁当を用意しています。墓参はぜひ法要に合わせてお出かけください。
◇「煉山の活き活き尺八教室」
3月23日(木)10時~12時
〈指導〉
工藤煉山さん(都山流尺八演奏家・コンテンポラリーユニット「SARUME」主宰)
詳細はこちら
工藤煉山さんホームページ LESSON をご確認ください
4月
◇お寺でカラダもリフレッシュ!「ピラティス教室」(申込制)
4月4日(火)13時30分
〈指導〉竹井景子トレーナー
〈参加費〉一般 1500円 専行寺門徒 500円 (レッスンは約1時間) ※ヨガと同じストレッチ効果とともに、体幹の筋肉を鍛え、脊柱や骨盤も整えていく「ピラティス」。普通に生活しているだけでは失われていく筋力を回復させてくれます。一人ひとりにあったトレーニングで指導してくださいます。
※お申込みは専行寺へどうぞ。
◇「仏教入門講座」
4月17日(月)13時~16時30分
〈法話〉「正信偈のこころ」海 法龍 先生(長願寺住職 / 首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
〈参加費〉500円
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座。偶数月開催。
◇「真宗大谷派東京4組同朋会」(申込制)(詳細は当寺まで)
4月17日(月)13時30分~16時30分
〈会 場〉法雲寺(新宿区愛住町10-3)
〈テーマ〉「ともに歩み、ひとり歩む」
〈法 話〉近田聖二 先生(豊島区・顕真寺住職)
※申込制(詳細は専行寺までどうぞ)
専行寺前坊守が還浄致しました。
2017年02月13日
1月12日(木)、専行寺前坊守・平松純江(法名・釋尼純耀 83歳)が浄土に還りました。1月24日(火)25日(水)の二日間にわたり、通夜葬儀が勤められました。有縁の皆様には生前大変お世話になりましたこと、厚く御礼申し上げます。
前坊守(住職の母)は、栃木県足利市の真宗大谷派・御影寺の九人兄弟の三女として誕生し、当寺に嫁いで約60年、地域の皆様とご門徒に支えられて歩みを進めてまいりました。1977(昭和52)年からは老朽化した本堂・庫裏の再建事業が始まり、多くの皆様のご協力によって1989(平成元)年に落成の慶讃法要を勤めさせていただきました。先代住職が体調を崩すなかでも事業が完遂し、現在の専行寺の礎が築かれましたことは、陰で支えておりました前坊守にとっても大きな喜びと安堵の仏事でございました。
12年ほど前から心臓の疾患と膠原病を患いましたが、このところ病状は落ち着いていました。直前の新春法会でもご門徒と共に落語や尺八の演奏を楽しんでおりましたが、最後は心不全により還浄致しました。
通夜のご法話で海法龍先生(長願寺住職)が、「これまで何を大事に生きてきたのか、これから何を大事に生きていこうとするのか?大切な方の命終という事実が、私たちの人生に大切な問いを与えてくださいます」と語ってくださいました。生前、声高に仏法を語るようなことはない前坊守でありましたが、「老病死していくいのちを最後まで大切に生きるとはどういうことなのか?」このような前坊守の自身への問いかけが、遺された私どもに静かに手渡されたように感じています。
皆様から賜りましたご厚誼に対し、重ねて御礼を申し上げます。誠に有難うございました。










「修正会」「新春法会」が勤められました。
2017年02月11日
1月1日(金)元日
10時より「修正会(しゅしょうえ)」が勤められました。
新年を迎え、仏前にて心静かに自分自身を見つめ、1年の歩み出しを始める法会です。
式次第は、➀開扉 ➁静座 ➂三帰依 ➃勤行 ➄献杯の儀 ⑥法話(住職挨拶)。
終了後、書院にてお汁粉(ぜんざい)が振る舞われました。



1月9日(月)成人の日
「2017年新春法会」が勤められました。
式次第は、➀勤行 ➁献杯の儀 ➂挨拶 ➃落語&尺八・箏の調べ ➄福引
終了後は懇親会。落語会には林家正雀師匠とお弟子さん方。尺八&箏の演奏は工藤煉山さんと池上亜佐佳さん。本堂にご門徒の笑顔があふれる華やかな催しとなりました。








専行寺では、本年もさまざまな行事や集いが開催されます。ご参拝を心よりお待ちしております。
1月・2月の行事案内
2017年01月03日
1月
◇修正会
1月1日(日)元日 10時
〈日 程〉開扉・静座・勤行・献杯・法話(専行寺住職)
◇新春法会(「新年初参り」と「落語・尺八&箏の調べ」)
1月9日(月)成人の日
〈日 程〉13時30分 勤行・挨拶
14時 落語(林家正雀さん・豊田家金平さん・林家彦星さん)
尺八&箏の調べ(工藤煉山さん・池上亜佐佳さん)
15時30分 福引・懇親会
※詳細はこちら→新春法会2017
◇参拝旅行「東本願寺沖縄別院・南部戦跡と美ら海の旅」
1月23日(月)~25日(水)
〈参加費〉78.000円(専用バス代・参拝志納金を含む)
〈コース〉 都合により変更になる場合もあります。
1/23(月) 羽田空港(7時集合)7:55発⇒〈JAL903〉⇒那覇空港10:50着(専用バスに乗車)
⇒旧海軍司令部壕 ⇒ 首里城公園(昼食) ⇒ 糸数アブチラガマ(※)
⇒ 琉球ガラス村 ⇒ サザンビーチホテル&リゾート沖縄
1/24(火) ホテル ⇒ ひめゆりの塔 ⇒ 平和祈念公園(平和の礎) ⇒〈沖縄自動車道〉
⇒ 東本願寺沖縄別院(2010年設立) ⇒ 道の駅「かでな」(昼食)⇒ 万座毛
⇒〈沖縄自動車道〉⇒ 名護パイナップルパーク ⇒ ホテル リゾネックス名護
1/25(水) ホテル ⇒ 古宇利島(オーシャンタワー) ⇒ 今帰仁城跡(日本一早い寒緋桜を見学)
⇒ 美ら海水族館(昼食)⇒ オリオンハッピーパーク ⇒〈沖縄自動車道〉
⇒那覇空港18:40発⇒〈JAL918〉⇒羽田空港20:50着
※糸数アブチラガマ
沖縄戦時の指定避難壕。戦場が南下してからは日本軍陣地壕や陸軍病院分室となった自然洞窟。
〈宿 泊〉『サザンビーチホテル&リゾート沖縄』 沖縄県糸満市西崎1-6-1 TEL 098-992-7500
『ホテル リゾネックス名護』 沖縄県名護市山入端247−1 TEL 0980-53-8021
☆お問い合わせは専行寺までどうぞ。☆定員25名ですので、お早めにお申し込みください。
☆参加お申込みいただいた方には集合などの詳細を出発2週間前に連絡致します。
◇真宗大谷派東京教区 報恩講(東本願寺真宗会館)
1月26日(木)10時50分 帰敬式(法名授与式)
1月27日(金)11時30分 逮夜法要 法話 三明智彰 先生(九州大谷短期大学学長)
16時10分 報恩講の夕べ 落語 露の新治 氏
1月28日(土) 8時 晨朝法要
10時30分 日中法要 法話① 内藤祥世 先生(厚木市・長徳寺住職)
合唱・お斎(食事)・勤行
法話② 三明智彰 先生(九州大谷短期大学学長)
※詳細はこちら→東京教区報恩講
2月
◇ピラティス教室(申込制)お寺でカラダもリフレッシュ!
2月1日(水)13時30分
〈指 導〉竹井景子さん(ピラティス&ジャイロキネシス トレーナー /ダンス インストラクター)
〈参加費〉500円
※ヨガと同じストレッチ効果とともに、体幹の筋肉を鍛え脊柱や骨盤も整えていく「ピラティス」。
普通に生活しているだけでは失われていく筋力を回復させてくれます。トレーナーの竹井景子さん
は専行寺ご門徒のお嬢さんです。一人ひとりにあったトレーニングで指導してくださいます。
※お申込みは専行寺へどうぞ。
◇仏教入門講座
2月1日(水)15時~17時
〈法 話〉「正信偈のこころ」海 法龍 先生(長願寺住職 / 首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
〈参加費〉500円
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座。偶数月開催。
◇真宗大谷派開教者会 宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要
2月25日(土)13時30分 勤行・法話
〈会 場〉東本願寺真宗会館(練馬区谷原1-3-7)
〈法 話〉佐野明弘 先生(加賀・光闡坊住持)
◇真宗大谷派東京4組同朋会
2月28日(火)13時30分~16時30分
〈会 場〉法雲寺(新宿区愛住町10-3)
〈テーマ〉「ともに歩み、ひとり歩む」
〈法 話〉近田聖二 先生(豊島区・顕真寺住職)
※申込制(詳細は専行寺までどうぞ)
林家正雀さん・工藤煉山さん 来たる!
2016年12月10日
2017年お正月の行事は、元日恒例の「修正会」に続き、9日(成人の日)に「新春法会」が開催されます。林家正雀師匠とお弟子さん方、そして都山流尺八家・工藤煉山さんがお越しくださいます。どうぞお楽しみに!皆様ぜひお誘い合わせてお出かけください。
※詳細はこちら→新春法会2017
林家正雀 師匠
工藤煉山 さん
「仏教入門講座」が開催されました。
2016年12月10日
12月8日(木)
「仏教入門講座」が開催されました。ご法話は海法龍 先生。「正信偈のこころ」をテーマにお話しいただいています。今回もインドの龍樹菩薩(ナーガールジュナ)の教えを手がかりにお話しいただきました。
『正信偈』のおことば
「憶念弥陀仏本願・自然即時入必定・唯能常称如来号・応報大悲弘誓恩」
(弥陀仏の本願を憶念すれば、自然に即の時、必定に入る。ただよく、常に如来の号を称して、大悲弘誓の恩を報ずべし、といえり。)
【意訳】・・・(龍樹菩薩は)だから、仏の願いを忘れず、心に思い念じるならば、その時、願いのはたらきで、おのずからすぐに必ずさとりを約束され、退かない身と定まる。ただよくつねに仏の名を称えて、大きな悲願の恩恵にこたえていくことが大切である。このようにいわれました。
【法話聞書】
・親鸞聖人は「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」と仰られました。縁によって、いかなることもしてしまう私たちであると。そしてどうなるかというと、人と人とが切り裂かれていくんです。その人間存在というものが悲しまれている。「大悲」の「悲しい」という字は「非」の「心」と書きます。「非」という字は、背中と背中同士で向き合っている姿、背きあっている、拒否しあってる姿を現しています。拒否している心が悲しいという文字になっているんですね。漢字に深い意味がこめられているのでしょう。
・本願の広い世界とは何か。私たちにかけられているその願いは、選り好みして、ここには願いをかけるけれども、ここにはかけないというような願いではない。それを「摂取不捨(せっしゅふしゃ)」摂めとって捨てずの心と教えられます。専行寺さんの山号は「摂取山」ですね。こちらの住職も私もご縁のあった竹中智秀先生は、そのお心を「選ばず・嫌わず・見捨てず」と仰いました。それが如来の心です。「憶念」ですから、その如来の心を忘れないということ。私たちも憶念されているのです。その心に触れると、私たちはいかに「選び・嫌い・見捨てる」ような生き方をしているかということが知らされるのです。問いかけられるのです。
・お経の言葉は、南無阿弥陀仏の言葉は、私たちにとって本来を示す問いかけの言葉です。本来を示して、私たちの心がそこからいかに遠いところで生きているかと教えられるのです。本来に帰ることができるかというと、なかなか帰ることはできません。「選ばず・嫌わず・見捨てず」と言われて、そうかなと思っても、さぁ今日から「選ばず・嫌わず・見捨てず」でいきますと。本当に生活の中で、対人関係の中でできるかというとできませんね。だからこそ問いかけられ続けるのです。これをできるようにしていこうというのが「難行」(聖道門仏教)ですが、しかし「易行」(浄土門仏教)の私たち真宗門徒も同じものを持っているんですね。法話を聞いて「私はまだまだです。いつかは〈選ばず・嫌わず・見捨てず〉という世界をいただかなければなりませんね」と。そういう聞き方になるんですね。聞いてつかもうとするんです。「自分を向上させるために聞法します」と仰る方もおられますが、実は方向が反対ですね。「向上したい」というところに何が隠れているかというと野心ですよ。向上して良くなった顔をして評価されたい。そういうものが私たちの中に隠れているんです。だから、私たちは憶念さえできないんですよ、本当は。都合のいい時は思い起こすけれど、都合の悪いときは忘れているんですから。でも、そういう人間の姿に目を開いてほしいと南無阿弥陀仏というお言葉が願いをもって私たちに届けられているわけです。南無阿弥陀仏にふれるということは願いを聞くということなんですね。(文責・専行寺)
〈次回予定〉
日時 2016年2月1日(水)15時(終了後は新年懇親会も開催されます)
法話 「正信偈のこころ」海法龍 先生(長願寺住職/首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座です。連続講座ですが、途中からでもお気軽にどうぞ。開会前には「ピラティス教室」(申込制)も開催されます。お気軽にご参加ください。



「報恩講」が勤められました。
2016年11月05日
11月3日(木)文化の日
宗祖親鸞聖人の「報恩講」が勤められ、大勢の皆様がお参りくださいました。ご法話は専行寺の仏教入門講座にもご出講いただいている海法龍先生(真宗大谷派首都圏教化推進本部本部員・長願寺住職)。「聞法の生活―親鸞聖人の教え―」をテーマにお話しいただきました。
第二部は工藤煉山さん(都山流尺八演奏家・コンテンポラリーユニット「SARUME」主宰)による尺八演奏。歌声のように多彩で奥深い音色が本堂に響きわたりました。
〈法話聞書〉
「報恩感謝」という言葉は大事な言葉ですが、先ほども「都合感謝」になっているのではないかというお話がありました。親鸞聖人の仰られる「感謝」は、文字通り「謝りを感ずる」ということです。教えにふれる中で「自分の生き方がこれで本当にいいのかな?」ということを生活の中で問いかけられるのです。謝りを感じるような生活が開かれてくるのです。「聞法生活」とは私の生活を法に聞くのです。「聞光力」ということを教えられます。言葉のはたらきを光に喩えているのです。光に聞く、そこに力が生まれるんです。仏教の言葉を前に呼びかけられ願われているのです。謝りを感じるという世界を自らのうちに開いてほしいという願いです。
先日ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典先生がじっくり基礎研究をする環境がなくなりつつあるという危機感を述べておられました。建物も基礎がしっかりしていないと「砂上の楼閣」です。私たちの人生も一緒ですね。私たちの基礎、足はどこに立っているかという問いが大切なのです。
蓮如上人の「白骨の御文」に「おおよそはかなきものは、この世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり」とあります。この人生は決して幻ではないのに、幻のようにしてしまう私たちがいます。「露と落ち、露と消えにしわが身かな。なにわのことは夢のまた夢」秀吉の辞世の句ですが、底辺からはい上がって権勢を誇った秀吉が、死んでも死にきれないと言っているんですね。「自分は本当に生きてきたとはいえないのではないか」人生の最後にそういう問いを持ったのでしょう。そこに人間の共通する姿がある。「あるがまま」ということを見失って生きているのです。聞法によって、誰にでも共通する基礎・足元を教えられる。どこに立って生きているのか、と。
「如」とは「あるがまま」。いのちは皆尊いということをあらわす。それが私たちのところに来るから「如来」といいます。私たちが背いているから「如来大悲」。「ほんとう」ということにふれてほしいという呼びかけです。一人ひとりの存在は尊い。しかしそれに背く人間がある。そのことを深く傷み悲しみ、自分自身の姿に目覚めてほしいという願いが生まれ、それが南無阿弥陀仏の教えとなって私たちのところに届いているのです。
※次回の定例法要は、2017年元日に勤められる修正会です。ぜひお参りください。







11月・12月の行事案内
2016年10月16日
11月
◇報恩講(宗祖親鸞聖人755回忌)
11月3日(木)11時~14時(終了後、懇親会)
〈日程〉勤行・お斎(精進料理)・尺八演奏(工藤煉山さん)・法話
〈法話〉海 法龍 先生(長願寺住職 / 真宗大谷派首都圏教化推進本部員)
※専行寺で「活き活き尺八教室」を開催している工藤煉山さん(都山流尺八演奏家・コンテンポラリーユニット「SARUME」主宰)が尺八の演奏を奉納してくださいます。どうぞお楽しみに
※工藤煉山さんのホームページはこちらhttp://www.lenzankudo.com/
◇真宗本廟「両堂等 御修復完了奉告法要」
11月20日(日)~21日(月)京都・東本願寺
オープニング「加賀献木木遣り行列」
※詳細は真宗本廟(京都・東本願寺)のホームページをご覧ください。http://www.higashihonganji.or.jp
◇真宗本廟「宗祖親鸞聖人御正忌報恩講」
11月21日(月)~28日(月)京都・東本願寺
※詳細は真宗本廟(京都・東本願寺)のホームページをご覧ください。http://www.higashihonganji.or.jp
12月
◇お寺でカラダもリフレッシュ!「ピラティス教室」(申込制)
12月8日(木)13時
〈指 導〉竹井景子さん(ピラティス&ジャイロキネシス トレーナー /ダンス インストラクター)
〈参加費〉500円 ※ヨガと同じストレッチ効果とともに、体幹の筋肉を鍛え、脊柱や骨盤も整えていく「ピラティス」。普通に生活しているだけでは失われていく筋力を回復させてくれます。トレーナーの竹井景子さんは専行寺ご門徒のお嬢さんです。一人ひとりにあったトレーニングで指導してくださいます。
※お申込みは専行寺へどうぞ。
◇「仏教入門講座」
12月8日(木)14時30分~16時30分
〈法 話〉「正信偈のこころ」海 法龍 先生(長願寺住職 / 首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
〈参加費〉500円
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座。偶数月開催。
◇「真宗大谷派東京4組同朋会」
12月22日(木)13時30分~17時
〈会場〉西応寺(新宿区須賀町11-4)
〈法話〉「ともに歩み、ひとり歩む」近田聖二 先生(真宗大谷派東京教区教化委員会幹事・顕真寺住職)
◇修正会に向けての「仏具お磨き奉仕」「年末煤払い奉仕」
12月26日(月)10時~12時(作業終了後、昼食)午後は「煤払い」
※作業しやすい服装でお出かけください。昼食は寺で用意します。
※奉仕作業の可能な時間だけのご参加でも結構です。ご協力をお願いします。
「仏教入門講座」と「ピラティス教室」が開催されました。
2016年10月15日
10月13日(木)
「仏教入門講座」が開催されました。ご法話は海法龍 先生。「正信偈のこころ」をテーマにお話しいただいています。今回もインドの龍樹菩薩(ナーガールジュナ)の教えを手がかりにお話しいただきました。
講座に先立って「ピラティス教室」が開かれました。
〈法話聞書〉
『顕示難行陸路苦・信楽易行水道楽』(難行の陸路、苦しきことを顕示して、易行の水道、楽しきことを信楽せしむ)
【意訳】龍樹菩薩はさとりへの道は二つあると示して、陸路をたった一人で歩く苦しい難行よりも、みんなと共に船に乗って楽しく水上を渡る行き易い道があることを示しました。それは仏の願いの船にまかせて、悩みの海を渡り、さとりの岸に至ることなのです。
・誰でもが皆等しく仏の心に触れていけるものでなくてはならない。そうでなければ仏教は特殊なものになってしまいます。誰でもが皆触れていけるから「易行」と言います。「易しい」とは「難しい」に対しての言葉ではありません。誰でもが触れることができるということ。「陸路」は歩いていかなければならない。「水道」とは船に乗る。乗れたらそこに道が与えられる。どんな道か。それは私たちが生きていく中で「何が大切なのか」ということを教えられていく道です。大乗の法に聞いていく道です。法に触れるということは修行して触れるわけではない。聞くことを通して触れていく道です。誰でも聞けるから「易行」といいます。
・船があることを知れば、そこに乗せていただく世界が開かれる。知らなければ、人間の心は、努力を重ねて特別な自分になっていく「陸路」を歩む。その「難行」が人間には魅力的なんです。「難行の小路」は必ず「できる」「できない」という差別を生む。私たちの歩みは、どうしても優劣・損得・善悪というようなところから抜けることができない。それが私たちの心。
・優劣や損得や善悪を超えて私たちはある。そういう私たちに等しく呼びかけてくださっている教えが「易行の大道」です。「聞信如来弘誓願」。弘く誓われた願い。法に生きてほしいという願いです。「皆等しいいのちを生きている」ということに目を開いて生きてほしい。そのことに背きながら生きている自分をしっかりと見つめてほしい。人間とは愚かな存在、罪深い存在だということを深く知らされて生きてほしい。法に生きるということです。それは誰でもできる「易行」です。「難行」から離れられない私ということですね。
〈次回予定〉
日時 12月8日(木)14時30分から。
法話 「正信偈のこころ」海法龍 先生(長願寺住職/首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座です。連続講座ですが途中からでもお気軽にどうぞ。開会前の13時からは「ピラティス教室」(申込制)も開催されます。お気軽にご参加ください。

