9月・10月の行事案内

9月

◇秋彼岸法要に向けての「仏具お磨き奉仕」
9月13日(火)10時~12時(作業終了後、昼食)
※作業しやすい服装でお出かけください。昼食は寺で用意します。
※ご奉仕の可能な時間だけのご参加でも結構です。ご協力をお願いします。

◇「輪読会」
9月13日(火)13時~14時30分(上記の奉仕作業日の午後。昼食後に開催)
※『サンガ』(東本願寺「真宗会館」首都圏広報誌)『同朋新聞』(東本願寺発行)などを輪読しています。

◇「秋彼岸法要」
9月22日(秋分の日)11時~13時30分
〈日程〉勤行・法話・お斎(食事)
〈法話〉竹部俊惠 先生(富山・妙蓮寺住職 / 本願寺横浜別院 前輪番)
※亡き人を偲びつつ「生きる」ことをともに尋ねてまいりましょう。
※簡単なお弁当を用意しています。墓参はぜひ法要に合わせてお出かけください。

◇「秋彼岸」
9月19日(月)~25日(日)
※墓参およびご門徒宅お内仏参勤

10月

◇お寺でカラダもリフレッシュ!「ピラティス教室」(申込制)
10月13日(木)13時
〈指 導〉竹井景子さん(ピラティス&ジャイロキネシス トレーナー /ダンス インストラクター)          
〈参加費〉500円                                ※「ピラティス」は、ヨガと同じストレッチ効果とともに、体幹の筋肉を鍛え、脊柱や骨盤も整えていくエクササイズ。普通に生活しているだけでは失われていく筋力を回復させてくれます。トレーナーの竹井景子さんは専行寺ご門徒のお嬢さん。一人ひとりにあったトレーニングで指導してくださいます。
※お申込みは専行寺へどうぞ。

◇「仏教入門講座」
10月13日(木)14時30分~16時30分
〈法 話〉「正信偈のこころ」海 法龍 先生(長願寺住職 / 首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
〈参加費〉500円
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座。偶数月開催。

◇報恩講に向けての「仏具お磨き奉仕」
10月26日(水)10時~12時(作業終了後、昼食)
※作業しやすい服装でお出かけください。昼食は寺で用意します。
※ご奉仕の可能な時間だけのご参加でも結構です。ご協力をお願いします。

◇「輪読会」
10月26日(水)13時~14時30分(上記の奉仕作業日の午後。昼食後に開催)
※『サンガ』(東本願寺「真宗会館」首都圏広報誌)『同朋新聞』(東本願寺発行)などを輪読しています。

◇「真宗大谷派東京4組同朋会」
10月開催予定
〈法話〉近田昭二 先生(豊島区 顕真寺住職 /真宗大谷派東京教区教化委員)


「仏教入門講座」と「ピラティス教室」が開催されました。

8月25日(木)
「仏教入門講座」が開催されました。ご法話は海法龍 先生。「正信偈のこころ」をテーマにお話しいただいています。今回はインドの龍樹菩薩(ナーガールジュナ)の教えを手がかりにお話しいただきました。講座に先立って「ピラティス教室」も開かれました。

〈法話聞書〉
「バラモン教というインドの宗教は“実体がある”というんです。私が死んでも私はある。霊魂という形で人間はいつまでも生き続けるんだという思想。それが有(う)の思想。それに対して、人間は死んだらもう何もないんだ、どうせ死ぬんだから意味がないというのがニヒリズム(虚無思想)。それが無の思想。“人間死んだらゴミになる”と仰った元検事総長がいました。残念ながら教えにふれるご縁がなかったのでしょう。その方が亡くなられてお骨になる。あとに遺された方々がお骨を通して、故人の人生に触れていろんなことを考えさせられる。その存在が私たちに学びを与えてくれるんですよね。決してゴミではない。無意味ではない。インドのその時代は、私の実体(魂)はあるという人とないという人と偏っているんです。“悉能摧破有無見(ことごとくよく有無の見を摧破せん)”。その真理を覆う有と無の思想をことごとく打ち砕くということです」

「お釈迦様が龍樹菩薩の出現を予言されたということですが、それは龍樹菩薩がお釈迦さまの教えを“託された人”だということです。教えを住持して伝えた方だということです。伝えなければお釈迦様の教えは消えるわけです。すべての人が救われる道が閉ざされてしまいます。やっぱり託していかなければいけない。私たちも託さなければならないんですよ。誰に託していきますか?具体的に言うと、聞法の道場を、親鸞聖人のお寺を預かってるわけですから。託していくということは、託された人がお釈迦様の教えを、南無阿弥陀仏を受持していく、その教えに生きていくことです。そしてその教えを共にいただいていく人がいなければ仏教は滅びます。(中略)「聞治」という言葉があります。聞くことが治療です。自分自身が自分の「見」で病んでいる。その聞いたことを伝えてほしいという願いが私たちにかけられているんです。自分だけ聞けばいいということではない。いいなと思ったら、本物にふれたならば、託す世界が生まれてくる。相続されていかなければならないんです」

〈次回予定〉
日時  12月8日(木)14時30分から。
法話  「正信偈のこころ」海法龍 先生(長願寺住職/首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座です。連続講座ですが途中からでもお気軽にどうぞ。開会前の13時からは「ピラティス教室」(申込制)も開催されます。お気軽にご参加ください。

 

正信偈(龍樹)
ピラティス2016・8 花 2016・8

2016年9月の言葉

無慙愧は名づけて

人とせず

名づけて畜生とす
『涅槃経 』


2016年8月の言葉

今のいのちを未来への期待で浪費し
今のいのちを過去への後悔でいじめ殺す
それを内なる殺生という

志慶眞文雄


「お盆法要」が勤められました。

7月10日(日)
お盆法要が勤められました。新盆を迎えられた方々をはじめ、大勢の皆様がお参りくださいました。仏前でともに手を合わせ、仏法を聴聞するご縁をいただくということは、私たちを導いてくださる「諸仏」として亡き人と出会い直す尊い仏事です。ご法話は藤本愛吉先生(三重・正寶寺住職 / 京都大谷専修学院元指導主事)。

〈法話聞書〉
「『亡くなっていった人も今生きている人も、生きとし生けるものが本当に願っていることは、倶会一処(ともに一処に会する)したいということなんです。だから倶会一処したかったという願いを受け止めて、あとに残った者たちがお互いを大事にしあって生きていくということが本当の供養になるわけです。本当の願いに生きることが本当の供養です。では本当の願いとは何か?一緒にいるものが会えてよかったねと言うほど、お互いが心を通わせて生きていくことです。通じ合って生きていきたい。これが本当の願いです』竹中智秀先生はこう教えてくださいました。そういう意味で、私たちはいのちそれ自身から願いをかけられているんです」

「私たちはおとなになってくると分別という思いがあります。それはどういう構造をしているか。『運動場』という小学校4年生の詩です。『狭いな』『狭いな』と言ってみんな遊んでいる。朝会の時に石を拾わされると『広いな』『広いな』と言って拾っている。これが私たちの分別。日ごろのこころです。自分の都合で運動場を広くしたり狭くしたりする心です」

「身近なものほど都合がぶつかり合い、ややこしくなってしまう。この運動場の詩と一緒で、自分の都合が入ってしまうと、相手が悪いというふうにしか見えない。本当はそんな対立はないんです。そういう世界に心を向けて自分の課題を学んでいくか。自分だけの世界に帰ってしまうか。これが瀬戸際ですね。」

「身近な人ほど遠くを感じることがあります。私たちはどうしてもいのちの願いに気づかずにぶつかり合います。でも、いのちの純粋な声を聞くたびに、ちょっと怪しいな、生活が濁っているなと知ることができます。こういうお盆の法要を通して、亡き人を偲ぶなかで、今生きている事の確かさを確かめ合ったら、日々の新しい生活の中で何が大事なのか見つめ直していけるのです」

※次回の定例法要は、9月22日(木)秋分の日に勤められる秋彼岸法要。法話は竹部俊惠先生(富山・妙蓮寺住職 / 本願寺横浜別院前輪番)です。 ぜひお参りください。

 

2016お盆法要7
お盆法要2016
2016お盆法要6
2016お盆法要3
2016お盆法要4

2016年7月の言葉

人と生まれた悲しみを知らないものは
人と生まれた喜びを知らない

金子大榮


7月・8月の行事案内

7月

◇お盆(墓参・ご門徒宅お内仏参勤)
7月1日(金)~16日(土)

◇仏具お磨き奉仕
7月5日(火)10時~12時(作業終了後、昼食)
※作業しやすい服装でお出かけください。昼食は寺で用意します。
※ご奉仕の可能な時間だけのご参加でも結構です。ご協力をお願いします。

◇輪読会
7月5日(火)13時~14時30分(上記の奉仕作業日の午後。昼食後に開催)

◇お盆法要
7月10日(日)11時~15時
〈日程〉勤行・法話・お斎(食事)
〈法話〉藤本愛吉 先生(三重・正寶寺住職 京都大谷専修学院 元指導主事)
※大切な方のご命終を尊い仏縁として、私たち自身の生き方をともに尋ねてまいりましょう。どなたもご自由にお参りください。

8月

◇お盆(墓参・ご門徒宅お内仏参勤)
8月1日(月)~16日(火)

◇お寺でカラダもリフレッシュ!「ピラティス教室」(申込制)
8月25日(木)13時30分(下記の仏教入門講座開会前に開催します)
〈指導〉竹井景子さん(ピラティス&ジャイロキネシス トレーナー /ダンス インストラクター)
〈参加費〉500円
※ヨガと同じストレッチ効果とともに、体幹の筋肉を鍛え、脊柱や骨盤も整えていく「ピラティス」。普通に生活しているだけでは失われていく筋力を回復させてくれます。トレーナーの竹井景子さんは専行寺ご門徒のお嬢さんです。一人ひとりにあったトレーニングで指導してくださいます。
※お申込みは専行寺までどうぞ。

◇仏教入門講座
8月25日(木)15時(終了後、暑気払い懇親会)
〈法話〉「正信偈のこころ」海 法龍 先生(長願寺住職 / 首都圏広報誌『サンガ』編集委員)
※これから仏教を聞いていきたいという方にもわかりやすい入門講座。偶数月開催。

◇生を見つめるための「入棺体験会」(申込制)
8月26日(金)19時~20時45分
〈日程〉➀挨拶 ➁環境にやさしいお棺「エコフィン」の説明 ➂入棺体験 ➃語らいの時間(軽食あり) ➄プチ法話
〈参加費〉1000円
※私たちは「生死一如」のいのちを生きています。ふだん眼を背けている「死」というものにきちんと向き合ってみると、おのずと自分の「生」を見つめる眼が与えられます。いま終活ブームといわれていますが、ほんとうの意味での「終活」は、その眼をいただくところから始まるのではないでしょうか。毎回、初めてお寺に足を運ぶ方々も参加されています。どうぞお気軽にお出かけください。
※「生き方」と「逝き方」を楽しく学び合うコミュニティ“これから楽交(がっこう)”と専行寺とのコラボ企画です。(“これから楽交” http://www.korekara-gakko.net/)お申し込みは専行寺までどうぞ。


2016年6月の言葉

卑下は暗く
懺悔は明るい
卑下は自縛であり
懺悔は解放である

志慶眞文雄


「永代経法要」が勤められました。

5月22日(日)

永代経法要が勤められ、大勢の皆様がお参りくださいました。
これまで専行寺にご縁のあったすべての方のご法事であり、永代にわたってお経が読み継がれ教えが伝えられていくことを願って勤められます。
ご法話は佐々木正先生(草愚舎主宰・萬福寺前住職)から「浄土真宗の救い―妙好人に学ぶ―」をテーマにお話しいただきました。

「妙好人」とは、浄土真宗の信者の中で、江戸時代以降、在俗の無学文盲と呼ばれた読み書きそろばんのできない無名の庶民の中に生まれた篤信の念仏者です。「妙好」とは梵音で「芬陀利華」。元来は「白蓮華」を意味し、白い蓮華のような浄らかな信心を篤く身につけた信徒たちを讃えて呼ばれる言葉です。民芸運動の提唱者・柳宗悦、欧米に禅を広めた鈴木大拙らも心を打たれ、著作で取り上げられています。

ご法話にあった物種吉兵衛さん(大阪・堺)のエピソードが心に残りました。死の問題にぶつかり、「死んでいけませぬ」という問いを抱えて放浪遍歴。50歳の頃に出会った元明師の「死なれたらそれでよいか」の返答で、命がけの問いが瞬時に解決。その直後に吉兵衛さんの胸に浮かんだのが「本当に死ぬことが知れたら、毎日勇んで日が送れるのや」という言葉でした。そこには「生から死を見る目」から「死から生を見る目」への転換があります。「浄土」や「天国」という宗教用語で教えられる人間の問題が、死後の世界としての未来のことでなく、今現在の生き方の中に内蔵されていることを教えてくれているのでありましょう。

※次回の定例法要は、7月10日(日)に勤められるお盆法要です。法話は藤本愛吉先生(大谷専修学院 元指導主事・三重 正寶寺住職)。ぜひお参りください。

2016・5永代経1
2016・5永代経2
青木2016
竹2016

 


「仏さんに見せられないような帳簿はつけるな!」

4月まで放映されていたNHK連続テレビ小説「あさが来た」の舞台・加野屋のモデルになった加島屋は大坂の豪商で、西本願寺の篤信のご門徒でした。江戸時代に西本願寺が学問場を建設する時にも、土地や建設資金を寄進して本願寺を支えてくれました。ちなみにその学問場が現在の龍谷大学です。ドラマの中でも、波瑠さん演じる白岡あさ(モデルは広岡浅子)が日本初の女子大学の設立に尽力されていました。このような仏教精神をもとにした社会貢献が、その後の生命保険会社の創業にもつながっているようです。 Continue reading…